先行き不透明な経済の中、個人でできるオススメ節約術

新型コロナウイルスの世界的蔓延で、経済の先行きに不安が募ります。先行きが見えない社会であるからこそ、個々人が少なくともやれること、それは節約なのではないかと思います。

我が家は夫婦揃って倹約家タイプなので、傍から見るとかなり節約を頑張っているように見えるかもしれません。ですが、当の本人たちは、楽しみながら生活をしています。



我慢しているという感覚ではなく、自分たちの基準で過ごすことが習慣になっているからだと思います。そこで、参考になるかはわかりませんが、節約生活を意識する際に大事なポイントを私なりにいくつかまとめてみました。

目次

①自分なりの基準をつくる

節約とは関係ないように思えますが、まず自分の人生にとって大事なもの、必要なものをじっくり考えてみてください。ここが非常に重要です。普段何気なく暮らしていると、世の中や周りに流されてお金をつかってしまうシーンがたくさんあるはずです。家の中を見渡してみてください。要らないもの、使わないものがたくさんありませんか?

自分にとって大事なものがハッキリしていると、物を選ぶときの基準もできてきて不要なものにお金をかけることが少なくなります。ちなみに、私にとって特に大事なものは、健康、自然、家族、家族との時間、そして家族の幸せ。それに繋がるであろうことには節約を意識しすぎずお金をつかう一方、それ以外のことには時間もお金もあまりかけません。自分にとって大切なものに時間とお金をかける。それが幸福度にも繋がると思っています。

②現状を把握する

自分が(または家庭で)どれくらい稼いでいて、何にどれくらいのお金をつかっているのか、把握できていますか?まず、収入と支出を実態を把握することが重要です。そのために、簡単でいいので家計簿をつけましょう。

家計簿をつけてみると、自分の暮らしに最低限必要なお金、そして減らせるお金が見えてきます。ひと月分または数カ月分ができたら、年間通しての収入と支出をわかる範囲で計算してみてください。ひと月分だけでは、年払いになっているものなどが抜け落ちてしまうので、年間のプランを立てる方が良いと思います。

私はいつも、必ず支払いが必要なものは12ヵ月で割った金額を月々の固定費として記入しています。今は便利な家計簿アプリもあるようなので、自分に合ったやり方で家計簿をつけてみてくださいね。

③減らせるお金を考える

現状が把握できたら、①で考えてみた自分に必要なものに対する出費は極力減らさなくていいように、それ以外の分野で減らせるものをまずは考えます。よく言われるのは、細々とした出費よりも固定費を見直すこと。毎月支払いが必要な大きな出費の中でムダをなくしていくことが一番早いと思います。

家賃や通信費、保険料、定期購入しているもの、月額料金を支払っているものなど、毎月必ず支払いが発生する固定費を下げることは、心の余裕にも繋がります。毎月いくらあれば最低限の生活ができるかがわかっていれば、給料に変動があっても一喜一憂しなくて済みます。ほかにも、家計簿を見直してみてムダだと思う部分があれば、意識して減らしていきましょう。



④毎月貯金できそうな目標額を設定し、先取り貯金をする

毎月の最低限の生活費がわかれば、収入からその分を引いた金額が自由に使えるお金になります。自由に使えるお金だからと言って、考えなしに使わないように!その中から無理のない範囲で決まった額を毎月貯金していきましょう。

コツコツ自分で貯金するのが苦手な方は、余った分を貯金に回すのではなく、給料が入った時点で先に貯金する方法を考えましょう。勤務先で財形貯蓄制度がある方はそれを利用するのも良いですし、自動積立定期預金などを利用して手元にお金が残らないようにしてみましょう。頑張りすぎずに貯められる額にするのがコツです。足りないからと言って預金をちょこちょこ引き出すことになってはお金が貯まらなくなってしまうのでご注意を。

⑤節約の必要性、貯金の目的を家族と共有する

自分だけが頑張って節約をしている感覚になってしまうと、家族の言動についイライラしてしまうことがあると思います。家族のためにしていることでも、強要したり強く言いすぎたりするのは良くないですよね。

なぜ節約が必要なのか、何のために貯金をするのか、家族にも理解してもらいましょう。協力してくれたり、一緒に楽しみながら生活できたり、お互いに苦痛ではない節約生活ができるようになるかもしれません。

⑥整理整頓し、不要なものはリサイクルショップやフリマアプリで必要な人へ

見えないもの、把握できていないものがあると、本当は買う必要のないものを買ってしまったり余計な出費につながることがあります。整理することで、家の中にあるものが把握できます。把握ができると、ムダなものを買わなくなります。

整理したついでに、不要なものはリサイクルショップやフリマアプリで出品しましょう。節約どころか、お小遣い稼ぎにもなりますね。



⑦欲しいと思ったとき、買うとき、「本当に必要?」と問いかける

私は、日常的に必要なものを除いては、すぐに物を買わないようにしています。買う前によく考えます。まずは今あるものでどうにかできないか工夫をします。そしてそれがダメなら、そもそもそれは必要なものなのかを考えてみます。

今まで使っていた物の買い替えであっても、意外となくても良いものがあったり、大きさを小さくしてもいいものがあったり、一度問いかけてみるだけで発見がある場合があります。それだけで、つい買ってしまった!ということも減り、節約にもつながります。ほどよくミニマリストの考え方を取り入れてみるのも良いかもしれません。

⑧やみくもに節約するのではなくメリハリをつける

常に節約ばかりを考えてしまうと、心が貧しくなる可能性があります。①や③でもお伝えしましたが、自分にとって大切なもの、必要なものにはお金をつかいましょう。楽しむことができない生活は長続きしませんし、ツライ節約法を続けていると反動がくることもあると思います。頑張りすぎないことが大切です。

⑨身の丈に合った暮らしの中で楽しみを見つける

人と比べず、自分にとっての幸せを大事にしてください。自分の収入の範囲で楽しめることを見つけること。「〇〇ができない、買えない」とないことにばかり目を向けず、できることを見つけましょう。「お金をかける=幸せ」でも、「遊ぶ=お金をつかう」でもありません。楽しさと、使うお金の額に比例関係はありません。身の丈に合った生活の中で、それぞれの楽しみ方を見つけてみてください。

編集後記

万人に共通する完璧な節約術も暮らし方も存在しないと思います。少ないからダメ、多いからイイ、ではなく、 自分の基準を持って選んでいくこと。 限られたお金、時間をどう生かしていくかは自分次第です。節約も、長く続けていけるように自分なりの工夫をしながら楽しんでいきましょう。